|
|
|
白壁
|
作詞 了 |
|
天井を見つめ、静かに君の事を想う
白壁の向こうに今君はいる
会えなくなったのはいつからなんだろう?
考えても思い出せない昔の事
ふとした事で笑っていた、君も笑っている
なんでもない日常が生きがいだった
変わってしまったのは何故なんだろう?
悔しくてたまらない空虚な現実
君の幸せを願い離れた事もあった
幸せな君を見るのは辛かった
でもそれで良かった、僕は君には似合わない
永遠の幸福なんで何処にも無い
そうわかっているのに、涙が止め処無く流れた
君はいない、君の姿をした別人がいる
君を見つけようと僕は暗闇を走る
何でも無いように無邪気に君がやってくる
理由も無いのに悲しくなった
君が微笑む、手首を朱に染めながら
未だに瞳に焼き付いているその姿
君と同じ場所にある僕の細い傷跡
君につけられた絆の証
君は知らない人達に連れて行かれた
まるで何もわからない君
もう会えないとわかっているのに会いたくてたまらない
一度取り返せた君をもう失いたくなかった
でも僕にはどうしようもなくて、ただ立ち尽くすだけ
ずっと前に交わした手紙
「また今度ね」と書かれた最後の一行
僕はそれを信じて今日も白壁を見つめている
|
|
|