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幸せの地図
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作詞 アウトレット |
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大昔ある偉大な旅人が
「幸せの地図」というものを残した
幸せに飢えた時代の人々は
こぞってその地図を探し合った
そして見つかった「幸せの地図」に
記してあったのは道筋ではなく
北をどっちに見ればいいかも分からない・・・
要するに白紙の地図だった
破り捨てようとした時に ある子供がそれを止めた
その涙で潤んだ瞳は
地図の中に確かに幸せを映していた
大人たちが「それはただの紙だ」と何度言っても
宝物を守るように
大事に抱きしめて離そうとしなかった
時は流れて子供はいつしか
旅人になって旅をしていた
昔から花が好きだった旅人は
種を持ちながら旅をしていた
あの日手に入れた「幸せの地図」に
自分が歩いた道筋を書きながら
行く先々の街に種を蒔きながら
幸せを探す旅をしていた
風の便りにある街で起きようとした戦争を
ある一人の王女が止めたことを聞いた・・・
旅人の植えた花を守るためだった
「自分の種がその街から争いを無くさせた・・・」
幸せを探す旅はいつしか幸せを作る旅に変わった
幸せを種で運び 幸せを花で作ること
それが旅人の幸せだった
そして争いがなくなった世界で 旅人は偉人になった
幸せは探すものではなく作り出すものだと知り
旅人は
「幸せの地図」に書いた今までの道筋を消した・・・
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