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僕の背中を押した風
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作詞 アウトレット |
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凪の海をただ漂う帆船みたいだった僕は
波にもまれ揺れるだけの幽霊船のように見えた
いつからか自分の力で進むことが辛くなって
誰かに手を引っ張ってもらっても
ただ腕が痛いだけだった
我が侭かもしれなかったけど
誰かに押してもらいたかった
でも弱さを見られるのが恐くて
何もせずにただ風を待っていた
僕の背中を押す風が隣を通り過ぎたことも気づかずに
凪の海を漂う幽霊船みたいだった僕に
事も無げに羽を休めるカモメのように君は語りかけた
取留めもない話をするうちに僕は気づいた
何気ない会話の中の君の優しさが風を作ってた
大切なことを忘れてた僕は
泣きながら謝った
その時初めて素直になれた
弱さを見られても恐くなかった
僕の背中を押す風が少し吹き始めたことを感じた
ここまで来た道を振り返れば たくさんの風があった
風なしじゃ帆船は進めない
そんな単純な事も忘れてここまで来た
いつも誰かが側で・・・
風を作って吹かしていた
それが追い風でも向かい風でも
僕の背中を押す風に変わって僕を進ませていた
僕の背中を押した風は
僕のかけがえのない風達だった
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