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記憶
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作詞 のん |
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情景が今も浮かぶ・・・あの角の蛍の光
小さくて お世辞にも綺麗といえないあの部屋の
北向きの小さな窓 あなたの帰りを待ってた
ごみ置き場の角
とても鮮明に覚えてる
自転車の暗い道・・・あなたのタバコの光が・・・「すぅー。。。。」
弧を描いてとっても綺麗で
私は急いでスープを温め、灯りをともし、鍵を開け
「おかえりなさい」
どの場面も鮮やかに思い出せる
・・・ただひとつどうしても思い出せないのは
・・・あなたの顔・・・
どんな気持ちで「カン カン カン.....」階段を・・・上ってきたのだろう
顔のない・・あなたしか・・・私の中にはいない
傷だらけだったあなたを「私なら救える」 そう思っていた
けれど、私はあまりに未熟で
言葉にしないあなたの不安を、測り知る 術もなく
愛してる・・それしか出来ない私に
あなたの傷はいつしか苛立ちにかわった・・・。
私が大切にしていたのは・・・なんだっただろう
あなたではなくあなたを愛した私だったのかもしれない
浮かぶ記憶は私を悲しくさせる
「ひとりでいる孤独」と「ふたりでいる幸せ」を感じていた あの日
望むものなんて、たったひとつだった・・・・・『一緒にいたい』
あなたが望むものを私は与える事が出来なかった
私の望むものをあなたは履き違えてしまった
ふたりでいる孤独は・・・とてもつめたくて
「ごめんなさい、ごめんなさい」
あなたにでもわたしにでもなく 誰にでもなく
「ごめんなさい」
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