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メガネとマフラー
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作詞 あい |
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あなたのその癖も、変わったメガネも
いつかあたしの気持ちから消えてしまうのならば
いっそう今を壊してしまいたいくらいに
あなたを愛してしまいました。
ただ、弱くて小さくてあなたが好きな季節の
北風に吹かれてはすぐに立ち止まり背を向けてしまう
弱虫なあたしをあなたはいつも見てくれていたよね。
素直になれなくていくつも迷惑かけたけど
いつもいつも笑顔で手を振るその笑顔が、
時々見せる本音が、愛しくて仕方なくて
あたしの胸が小さく痛んだんだ。
先の見えないこの気持ちがあなたへの想いだと
思うといっぱいいっぱい涙がこぼれたよ。
あなたとあたしの間には長い距離。
ゆっくり歩いて、時に気持ちは走り出し
もどかしい寂しさに立ち止まり
吹き抜ける北風に耐えきれずしゃがみ込み
寒さに負けそうなあたしに
あなたはマフラーを巻いてくれました。
その優しさに触れてしまってあたしは
小さなの鼓動が高鳴るのが
自分でよーく分かったよ。
あなたのその変わったメガネ。
片方ゆがんだそのメガネ。
あたしはそのゆがんだレンズの先のあなたの瞳をまっすぐ見るわ。あなたは気づいてくれてたのかな。
ゆがんだレンズのメガネのあなた。
そのゆがんだ世界からのぞくあたしもやっぱり
ゆがんで写っているの?
メガネをはずしてあたしを見るとやっぱり
あたしもぼやけてしまう?
そうやってよけいな気持ちが邪魔をして
あなたがくれたマフラーの温もりも忘れてしまいそうだよ。あなたをまっすぐ心に捕らえたくて
メガネのレンズも邪魔に思えた。
もっと魅力的になってみたり
立ち直れないほど泣きわめいたら
あなたはあたしを抱き寄せてくれたの?
こんなあたしはわがままかな。
これからもっと寒くなるけど
北風なんかに負けないように
あなたのくれたマフラーの温もりを忘れないように
あたしはまたあなたへの道を歩き出から。
しっかりあたしを見ていてね。
小さい体でちゃんと前に進んでみるから。
マフラーもいらなくなる暖かい春が
もしあたしにも来たとしたら
マフラーをあなたに返すから
あたしのチカラで返すから
小さな体を抱き寄せてね。
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