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弱虫ライオン
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作詞 RICO+ |
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時にはリカオンのように
群れて獲物を追うのもいい
そしたら君はきっと
そんな暢気にだらだら歩いてられなくなるよ
それは邂逅と言ってもおかしくないほど一瞬
視線すらかち合っていないのに僕は
君の目の真っ黒な色合いの奥へ
飲み込まれてぐるぐる回転しながら落ちてった
そんなに鋭い目をしないでおくれよ
別におかしなことじゃないだろう?
そもそも君は喰われる側なんだ
そんな強い顔しなくたっていい
たてがみばかりで虚勢を張って
本当は何もできないのさ
死ぬほど君が欲しかったような気がするのに
それすらも出来ないなんてね
特に僕みたいな意気地のない獣には
獲物と視線を合わせることさえ怖ろしいのさ
だって情が移ってしまったらどうすればいい?
これから美味しく頂くはずの糧だっていうのにさ
そんなに不本意な顔しないでおくれよ
だって僕は獣で君は獲物だから
これは自然の摂理とかいうやつで
決して僕らの私情に左右されないことなんだ
嗚呼、この僕のちっぽけな心臓を
君は鷲掴みにして攫ったんだ
僕は一体どうすればいい?
もう君を喰らうなんてことできないよ
そんな恐ろしそうに震えないでおくれよ
僕にはもうそんな気ないんだから
君はどうせこうなることを知ってたんだろ?
さあ一目散に逃げるがいいさ
ああ、君はなんて酷いんだろう
僕はもう飢えて死んでしまいそうなのにさ
もう見えないほど遠ざかった君を
今更惜しんで恋しく思うよ
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