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□ 天 気 雨 □
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作詞 ☆ЁЯΙЙД☆ |
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僕等の出会いは
いつかの梅雨の雨の日だった
君はいつも通り傘忘れてて
僕はいつも通りちゃんと持ってきてた
君は困って軒下で俯いて
友達でも待ってたのかな
何度も顔を上げては下を向き
少しため息ついてた
僕はすごく心配になってきて
『どうしたの』と聞くと君は
『傘無くて』と苦笑いした
『貸そうか』て言うと君は
『ううん いい』て言った
僕は『そう』と言って
君に一度背を向けて一歩進む
ちらっと後ろを見てみると
君はまた俯いてため息
もう見てられなくて
『やっぱし貸す』って言った
君はニッコリ笑って
『ありがと』なんて言うから
傘を離すのも忘れていた
そしたら君は自然に傘の中に入ってきて
そのまんま僕は君を家まで送った
家に帰っても足が震えてた
次の日学校で君が
『昨日はありがと』って言うから
『いや 僕こそ』って言っちゃった
したら君は笑うから
僕も笑って
二人共笑顔で
僕は 幸せで
笑いが収まると沈黙が続く
気まずくなったもんだから僕は
『じゃあ これで』と言って君に二度目の背を向ける
『待って』と君が叫ぶ
振り向いた瞬間
君は僕の手をきゅっと掴んで
『好きです』
僕は驚いた 気絶するくらい
僕も言った
『好きだよ 僕と 付き合って』
『はい』
君の笑顔が可愛くて
抱きしめる
いつかの梅雨の雨の日
僕等だけ『晴れ』てて
まるで 天 気 雨
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