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ワガママ少女
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作詞 肉林檎 |
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彼女は大きな漆黒の瞳と髪に、瞳をふちどる長い睫毛
透ける様な白い肌 濡れ潤んだ真っ赤な唇の少女
「妖艶とは彼女のような子の事ね」
彼女の欲しいものは何でも手に入る
彼女は我儘で短気で泣き虫 傷つきやすいお年頃
彼女は何でも泣けば許されると思ってて、回りの人もその我儘ぶりには困っていたけど、ついつい許しちゃうのよね
…ある日 夢を見た 水中から飛び立つ蝶々
はじけては消えていく水面の波紋 広がっていく
彼女はふかふかのベッドで目が覚めた
綺麗な涙をぽろぽろこぼして、長い睫毛を濡らす
「誰が本当に私を愛してくれるだろう?誰が本当の愛をくれる?…本当の愛が欲しいよう…」
真っ赤な唇を微かに震わせ、嗚咽を漏らして、泣いた
そんな少女の話は終わり
彼女は大きな漆黒の瞳と髪に、瞳をふちどる長い睫毛
透ける様な白い肌 濡れ潤んだ真っ赤な唇の女性
相変わらずの我儘で、相変わらず回りを困らす
でも、彼女は恋をした 初めて他人を愛した
恋という素敵な魔法は彼女の心に深く深く染み込んで彼女を少し大人にした
彼女は何より愛しの彼の大きな手が大好きで、頭を優しく撫でてもらうその間を、なによりの至福の時だと感じてた
我儘で不器用な彼女だから、そうそううまくはいかないけどね
いっぱい泣いて、きっともっと大人になる
彼が彼女と恋に落ちるのも時間の問題
彼は彼女の不器用さとまっすぐさがとってもとってもお気に入りなの
そんな彼女の話はおしまい
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