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苦しかったから自分を傷つけてた・・あの頃は。
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作詞 黒羽瑠美亜 |
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「お前らー、手首切るとか馬鹿な真似するんじゃないぞー」
先生が半分笑いながら言ってた。
「リスカとかキモイよねぇ〜やった人このクラスに居るんかなぁ?」
他の子達もつられるように笑ってた。
私は・・・笑えなかった。笑えないよ。
私だって、今だったら・・苦しみから逃れるために自分の肉体(からだ)を傷つけてた自分を弱かったって言える。
そのうち感染するように・・私がリスカしてた事、学年中に広まった。
誰かと廊下ですれ違うたびに
「あんたてさぁ、これ、してたんやろ〜」
カッターを出して手首を切る真似をされた。
なんて返せばいいんだろう。
とりあえず即席の苦笑いを向けるしかなかった。
みんなの視線が・・イタイ。
でもどこか・・『過ち』って認めたくない自分がいた。
切るのは痛かったんだよ・・・。
でも・・あの時降り注ぐ刃のような中傷に勝てなかった・・苦しかった。
だから流れる血だって怖くなかった。
いつも誰もいない所で泣いてた。
なにかが引っ掛かって・・絡まって・・矛盾してた。
時がたつにつれて・・みんなは余り私の前で“切る真似”
をしなくなった。でも・・針のような視線は変わらなかった。
・・そんなとき・・
「何も・・心配しなくていいよ。」
って言ってくれる友達がいた。
私の頭の中に・・
「・・私より悩んでる人なんかもっといっぱいいるのに何でこんなに小さな事で・・自分を傷つけてたんやろ・・。こんな風に優しく声をかけてくれる友達やって居るのに・・一人やって決め付けたり・・・。
・・・・ホンマ、阿呆やな・・私。」って初めて微かに光が差した。
だから今はちゃんと言える。
『私は・・弱かった』って。
まだ左腕に微かに・・・薄い痕がのこってる。
Dear⇒昔の私のように自分を傷つけてる人たち。
辛かったよね。カッターよりもっと鋭い刃で傷つけられつづけたんだから。
でも・・きっと私のようにいつか暗くて悲しい所から脱出できると思う。
そして・・周り見たら、案外自分のことを心配してくれてる人っていると思う。
少なくとも・・私は自分と同じような事を経験したあなたたちを励ましつづけます。
・・・・
頑張れ。なんていわない。
自分を信じて・・耐えれば・・いつかきっと笑えると思う。
悲しければ・・おもっきし泣けばいい。
あなたは馬鹿でもないし悪くもない。
そしてあなたが・・この辛さをのり切れたなら、さらなる苦しみが待とうとも、きっと乗り越えれるはず!!
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