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自分より大切な『誰か』のために
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作詞 紅い月 |
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俺は一人だった、昔から。性格だって悪かったしな。
こんなの慣れちまってるし、辛いとも何とも思わなかった
むしろ気楽だったな。よけいな感情背負う必要ねぇから
お前は物好きにも話しかけてきたよな
ただでさえトロくてドジのくせに
一人の奴を見てるとほっとけないウゼェぐらいのお節介者
俺はお前をほっといた
孤独を邪魔されてたまるかと
なのにお前は強情だから
ついついムキになって張り合った
孤独が好きだと言っていたのに
一人は気楽だと思っていたのに
なんでこんなにムキなのか、自分でもわからなかった
俺はこんな風にケンカしたことがなかったから
ある夏の日、お前は転校することになった
せいせいしたって思ったよ ・・・・なのに
それなのに心のどこかが、なんだか変にモヤモヤして
家に帰って寝ころんだ
心の奥のモヤモヤがなんなのか思い出そうとして
そうしたら何故か出てくるのは
お節介なお前の顔ばかり
お前なんか大嫌いだと言っていたのに
モヤモヤは気の迷いだと思ってたのに
気がつくと俺は泣いていたんだ お前のことで
俺は誰かのために泣いた事なんて無かったのに
そのときになって初めて気づいた
お前の存在の大きさを
お前に置いていかれそうになっているのは俺だってコトを
俺は家を飛び出した 全速力でかけだした
どうしても言いたかったから 『好キダ』って
過ぎ去っていく景色の中、走りながら願ってた
『神様、あいつにこの想いだけは伝えさせてくれ』と
俺は神なんかに祈ったことはないのに
孤独の中から俺を無理矢理引きずり出したお前に
今度は俺がヒカリを見せてやる
この町を出ていくお前に寂しいと思わせてみせる・・・
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