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旅立ったのは貴方じゃなくて私かもしれない。
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作詞 肉林檎 |
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私が貴方を好きで、貴方が私を好きなら。
そこに、なにも問題なんてないと思ってた。
いつまでも空は、青くって、キラキラで澄んでいて…
二人の檻の中で、そっと花鍵をかけ、幸せで。
幸せでいられると思っていたの。
まわりがそっぽ向いたって、笑ったって、二人は、
幸せで在り続けられるのだと、夜の静寂も、夜明けの
オレンジも、ささやいてくれているのだと思ってた。
だけど貴方は「寂しい」と、「外へ出てみたい」のだと、泣きながら言うんです。
いっそ壊れるくらいに貴方を縛りつけ、私も壊れてしまおうか、なんて…。
私は檻を開け、涙の枯れた貴方に「いってらしゃい」
とつぶやくの。誰にも聞こえないくらいの、誰も気づかないくらいの笑顔で。
さよなら貴方。
さよなら貴方。
今日も空は青いから。
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