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春風
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作詞 その5 |
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このまま変わらないで行けると思った
実際僕はなにもかわってなんかない
それでもあなたはいつのまにか
知らないうちに消えていってしまった
いつも二人でいつもの部屋で
同じようなことの繰り返しだった
このままループが続くことに
なんの疑問も持たなかった
いや、ずっと続けと願い続けた
春の風が知らないうちに
桜を全て巻き散らし
そこに何も残らないこと
知っていても動けなかった
枯れた木の下に僕は一人
今でも永遠を願うよ
そばにいたのはいつも自然すぎて
まるで空気とでも言えばいいのかな
二人で同じものを見つめて
その瞳の中に焼き付けてくれたよね
変わらないままの風景が
一年後そこにちゃんとあっても
二度と同じ桜はないんだと
僕はちゃんと知っている
でも、その場を動けないまま
春の風が知らないうちに
鳴き止んで去っていった
そこには誰も来ないこと
知っていても待つしかなかった
緑の茂る木の下には
永遠をまだ夢見るだけ
あなたの思い出が
僕をギュッと包んでくれても
僕はもう何も持てない
あなたの温もりが
微かに胸に残っていても
思い出す前に消えていった
春の風が知らないうちに
連れ去ってしまったあなたに
今も願いを向けるだけ
一緒にいたいと願うだけ
今でも本当に信じられないんだ
変われなかった僕だけが
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