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首都東京〜E版
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作詞 ちくおん太郎.E |
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裸体だらけのマガジンが売りさばかれる
4tトラックはわだちを掘り込んでいる
今日はチラシのおかげで薬屋に行列だ
口無しの男達が寝転んで見ている
彼女に足りないのは欠点だとトミーは言う
警官は拳銃にいつでも手が伸ばせるようにしている
「これはいい問題だ」とブライアンは殺人事件に乗り出す
それを僕とリラは場末のカフェから見ている
それが首都東京なんだ
ウエイトレスはメニューを客には見せたがらない
厨房にはまな板を包丁で叩きちらすコックがいる
排水口には生野菜がそのまま捨てられていた
裏の換気口には汚物がたまり恥をさらし続ける
「さすがに雑誌にのった店だわ」マダムが言う
美しい人魚のうろこの大きさを一枚づつはいで測る
僕はまだナイフの使い方を知らない
リラは手首の切り方しかしらない
それも首都東京だろ
Drシガレットは重傷だとわめきちらす
あなたには選択の余地は無いと看護婦は言う
あの女優に聞いてみるしかないとマンソンは言った
ラジオではやたらと頑張れの歌ばかりが鳴りまくる
病院ではヒロポンが闇に流されていく
ベッドから窓まではあんまりに遠すぎると患者は騒ぐ
「さらリラさん、午前の検査の後は午後の検査」
大きく息を吸いスプーンで両目を隠している
ここも首都東京なんだ
逃亡犯は顔を変えて笑いながら街をかっぽする
多くの信者をいつでも新しい神を探している
朝になると灰色の工場には人があふれる
「ジョンがポールに殺された」芸能リポーターは言う
Too.much.sexの患者はいつでもゲームを期待する
Sexlessのせむし男は今度の雨を期待する
もっと遠くを見たいとリラは窓から顔を出す
僕はジョーカーをいつでも奥に隠している
この首都東京のなかでは・・・
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