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紅桜の夜
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作詞 紅桜 琉雨 |
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桜舞う夜の 水滴りし月よ
己の運命決めし 紡ぐ赤い糸よ
沈みゆく星屑に願いを込めていこう
涙より清きものはないと 誰しも並べ立てるけれど
黒く滲んで夢幻(ゆめ)に溶けていく
涙もあるだろう・・・
くすんだ瞳を凝らして
夜に消えていく紅桜を 散りゆく最後まで
見つめ続ける
紅く染めた水面を
切り刻む鋭い刃 心まで傷つけていく
見上げた 紅桜の夜
蒼い月の毒に 侵されし静寂よ
花の香漂わせる 優しき風よ
燃えゆく炎に身をまかせ 恋焦がす
曇りなき硝子 鏡のように映していくけれど
胸の奥 潜む凍えた想いだけは
映せないだろう・・・
揺れる花の 雫
裏切っていく静寂は 射し込む夜明け
待ち続ける
紅桜 月が照らし
夜に映える一片(かけら) 涙滲みゆく
見上げた 紅桜の夜
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