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傷
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作詞 木枯泡沫 |
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教室の窓際 一番後ろの一番端っこ
席に座って外を眺める 君の事を見ていたら
見つけてしまった 手首に巻いてる白い包帯
「シャレになんねぇよ」って呼び出した
人気の無い立ち入り禁止の屋上で
君は生々しい傷跡を 俺に向かって見せつけた
理由を聞いて 呆れた
「ただ少し疲れただけ」らしい
放課後の屋上 落下防止の柵に持たれて
帰っていく生徒達を眺めてた そしたら君もここに来た
君は夕焼け雲見て その後隠れるように泣きだした
言葉が出ない 近寄れない
「ただ少し」なんて嘘だったんだな・・・
君はやっと本音を見せてくれた
独りきりが嫌だったんだな?
その手首見せてみろよ 俺が抱き締めてやるさ
気のきいた言葉なんか言えないけれども
ホラ 俺の近くに来いよ 一緒に空を眺めよう
教師が来るまでには まだ少し時間がある
震える君の肩を 無言で抱き締めた
震える君の涙は 俺の胸を濡らした
今ここで「好き」なんて言うのは自分勝手だろうな
君の温かさを感じながら そんなことを考えた
傷だらけの君の腕を 抱き締めるよ
傷だらけの君の心を 抱き締めるよ
照れくさいけれども 俺に出来る事は
それぐらいしかないから
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