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輪廻
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作詞 風車狂々 |
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太陽の下で君を見ました
朝焼けの中に立っていました
空を仰ぎ祈っていました
けれどもぼくはとどまれもせずに
ほほえみきみをなでてすぎただけ
曇天の下で君を見ました
灰色の中に立っていました
前を見据えて願っていました
けれどもぼくはとどまれもせずに
ふるえるきみをなでてすぎただけ
満月の下で君を見ました
夜闇の中に立っていました
地に俯いて泣いていました
けれどもぼくはとどまれもせずに
せめてときみをなでてすぎただけ
白雪の下に君を見ました
彩りも全て消え失せました
やがて土に還るのでしょう
それでもぼくはとどまれもせずに
きみをなでることすらできぬまま
空に涙を託して過ぎます
雨は泣いてくれるでしょうか
雪に祈りを残して過ぎます
君を守ってくれるでしょうか
春に芽吹いた君を過ぎます
風は止まれはしないのです
ひとところにとどまれないぼくは
きょうもきみをなでてすぎていく
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