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おばあちゃん、ごめんね。
作詞 おちこ
ねぇおばあちゃん?

ごめんね。
ごめんね。おばあちゃん。
あたしおばあちゃんに何にもしてあげられなかったね。あたしは何も出来なくて無力で
傍にいてあげられなくてごめんね。ごめんね。

今でもおばあちゃんが死んじゃったなんて実感がないよ

今日の朝のお母さんの電話は夢であってほしい
今でもそう願っています。

昨日病院でおばあちゃんが布団から差し出した手をあたしはただただ「うん、うん」って握ることしか出来なかったけど
おばあちゃんそれでも何かを伝えようとしてたね

もぅ声なんか聞き取れないくらい小さくてでも一生懸命あたしに何か云おうとしてたね

ごめんね。ちゃんと云いたかったことわかってあげられなくて。ごめんね。

あの時ただ握っただけの手は暖かくて確かにそこに命はあったのに

昨日はたくさんの人がお見舞いに来てくれたね

イトコもイトコのお嫁さんもおばさんもイトコの子どももお姉ちゃんの子どももお兄ちゃんも

おばあちゃん昨日はいつもより顔色よかったよね
あたし達が行って少しは喜んでくれたのかな

だからかなぁ…
おばあちゃん、みんなが来てくれたから嬉しかったのかな?
だから満足しちゃったのかな?
みんなが来てくれたのを確かめたから?
それともみんなが来たから自分が長くないことを悟ってしまったの?
だから?
どうして?なんで?
昨日確かにあたしはおばあちゃんの手を握ってた
今日はもう触れることができないところに逝ってしまった

ねぇおばあちゃん?
聞こえますか?
あたしはもう一度でいいから元気なおばあちゃんに会いたいよ
昔みたいに「気をつけて帰りなさい」って言って笑って手を振ってよ
また小さい頃みたいに駅まで迎えにきてよ
駅からあたしの手をひいておばあちゃんちまでの道を歩こうよ
今のすごく細くて骨と皮と点滴の痕しかない腕でいいから私と手をつないで歩こうよ
ボケちゃってたけどもう一度あたしの名前を呼んで微笑んでよ
ううん
あたしのことを忘れたままのおばあちゃんでいいから元気なおばあちゃんに会いたいよ
あたしのことわからないままでいいからかえってきてよ

もうおばあちゃんが長くないことはお母さんから聞いてた
心の準備はできていたはずじゃないか
でもね。でもね。悲しいよ。辛いよ。涙が止まらないよ。


ねぇおばあちゃん。
おばあちゃんのあたしを叱った時の顔も、優しく笑ってくれた顔も、心配してくれてた時の顔も、全部全部忘れないよ

ねぇおばあちゃん。
あたしに永遠の別れの辛さを教えてくれたのはあなたです


大好きだったよ。おばあちゃん。安らかに眠ってください。

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歌詞タイトル おばあちゃん、ごめんね。
公開日 2005/08/01
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 家族
コメント おばあちゃんに宛てた2作目。1作だけぢゃ収まらなくて…一緒に住んでる父方の祖父と祖母を母方の祖母の分まで大事にしたいと思います。失って気づくことばかりですが、今でも思い出すのは祖母の笑顔です。
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