|
|
|
皐月
|
作詞 sanma |
|
止まっていた時計を動かす。
その事が、何を刻むのか。
もちろん、あたしの時間は刻むだろう。
でも、ほかに何を語るのだろう。
心の傷は沢山で、きっとあたしの心はぼろぼろで。
それでも、不思議と不幸とは思わなかった。
沢山のこと。
沢山の暖かさ。
まるで春の日差し。
まるで落ち葉舞う秋の夕焼け。
風に消される歌も、
何もできない無力な右手も、
何故かいとおしくて。
あたしが描いた言葉と
あたしが紡いだ言葉と
包み込むのはほほに触れる空気。
誰かを求めたい訳じゃない
一人でもきっと大丈夫
でも、想い抱くのは
大切な誰かを放したくない独占欲
それでも、空は青くあたしのこと包み込む
そんな日常がいとおしくて
守りたくて
止まっていた時計が動き出す
桜舞い揺れ風に遊ばれ、
今は鮮やかな緑
貴方の好きな月が
今日も切なく浮かぶ
三日月、涙
泣けなかったあたし
笑った星が照らす
あたしを包む貴方の言葉
痛いほど分かる貴方の気持ち
愛されなくてかまわない
だからまだ、
好きで居させて
願う心
桜、月、涙
止まっていた時計が動き出す
|
|
|