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甘い果実
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作詞 冬弥 |
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眩しく輝く夜に
佇(たたず)む夜光虫は
汚れをしらない君の肌に
ひらひらとまいおりる
いつのまにか消えて
またひかりだす街は
君の未来を消すように
何度も点滅してた
約束した海の向こう
全部もっていこうねと
涙ながす君の頬
触れられなくて
きわどい言葉に
ふりかえりるたびに
嘘だよと何度もいった
ずっとさわれない
真っ赤な果実は
甘い香りで惑わせる
からっぽの胸の中
もう一度、頬よせて
そばにいること、ふれること
なによりも笑えること
とても大切だった
とても大切にして
壊れることのないように
いつも笑ってみせた
今、何が聞こえてたの
今、誰が泣いていたの
もう耳の聞こえない虫
握りつぶした
小さな予感に
戸惑う心は
もう戻れないの、と泣いた
欲張りな君の夜光虫がまた
僕を巻き込んであざ笑う
ずっとさわれない
真っ赤な果実は
甘い香りに朽ち果てる
永遠にふれることなく
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