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自分の
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作詞 S・マツナガ |
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流れゆく時間の中 自分の居場所を探している
探しても 探しても そんなの見つかるわけ無い
愚痴る友達を見ながら僕は思う
『探してもないくせに……』
不安定なこの世の中 人は不安をかき消すように せわしなく街を歩いていく
車 女 男 金 形あるものに囚われて 大事な物が見えなくなっている
それにすら気づかないで人は街を歩き続ける
足元に咲く 小さなたんぽぽ 踏みにじられても決して負けずに 春が来るたびに
その綺麗な花を咲かせる そんなたんぽぽに気づいて欲しい
流れゆく光の中 自分の価値を探している
探しても 探しても そんなの私にあるわけない
呟く彼女を見ながら僕は思う
『まだ何も始めてないくせに』
不公平なこの世の中 人はそれに慣れてしまったかのように無関心
男だろうが女だろうが 金持ちだろうが貧乏だろうが
みんな同じ人間 中身は同じ そう同じなんだ
真っ赤な実を実らせるために 一生懸命に成長していくトマト
人はその実にしか価値を見出せない 育つ過程にも価値はある そこに気づいて欲しい
流れゆく水の中 自分の存在を確かめている
叫んでも 叫んでも 誰も気づいてくれない
求め続ける彼を見ながら僕は思う
『気づいてあげないと気づいてもらえるわけがない』
変わり続けるこの世の中 人は希望を抱き 歩き続ける
その先には 闇があるのか 光があるのかなんて 誰にもわからない
でも 新しい命に触れて 微笑むその気持ち 忘れないで……
流れゆく世界の中 自分の居場所を見つけた気がする
自分の価値に気づけた気がする
自分の存在に気づいてもらえた気がする
どれも不確かだけれど 一つだけ確かな物がある
それに気づけた 自分の中で何かが変わった
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