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太陽
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作詞 DDman |
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遥か昔、一人の英雄が居た
英雄の名はイカロス
イカロスは豪語する
「鳥が飛べて私が飛べない筈が無い」
何時しか彼は太陽を目指した
翼というのは
羽に限った物では無い
形の無い「栄光」とも描かれれば
形有る「自由の象徴」だと言う者も居る
彼らにとって
「翼」は「夢」そのものだった
燦燦と輝く太陽
民は
太陽が 怒りに燃えている事を知らなかった
黒く渦巻く混沌なる炎が
イカロスの理想を焼く
蝋で固められた翼は
儚き理想と共に
塵も残らず溶かされた
イカロスは高く飛び過ぎて
太陽の熱で蝋の翼を溶かしてしまった
イカロスの翼を焼いたのは太陽の怒り
高すぎる理想は己が身を焼く
砕け散った理想は糧とは成らない
英雄は 英雄になった時終わっている
過去と 焼けたイカロスの残り香が物語る
「未来に生きるのは理想ではなく現実」だと
太陽は人間よりも遥か昔から存在する
傲慢な人間に侵せる領域ではない
これは
愚かさあまりに己が身を焼いた
哀れで儚き理想と英雄の物語
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