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侍
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作詞 YUuバー |
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その侍は知っている。
...やさしい歌を
その侍は知っている。
...殺人剣の使い方を
一人あても無く歩く。
頼れるのは、感覚と美しい月の光だけ
事があったのは、一刻ほど前。
その場は修羅と化していた。
親は首が無く、妹達には体が無かった。
駆け寄ったが、少しも反応を見せなかった。
涙があふれる。
。。。。敵討ち。。。。
敵は笑っていた。
侍の感情が消えうせた。
がむしゃらに刀を振るった。
心を無にして、手を汚した。
周りには何もいなくなった。
感じるのは、自分の鼓動と残酷な月の光。
刀に映った月は赤く錆びていた。。。
孤独に駆られ、侍は叫んだ。
涙は枯れて、地面を掻いた。
酷い嘔吐のあと、侍は侍の心臓を突いた。
その侍は忘れている。
...楽しい笑い声を
その侍は忘れている。
...涙の流し方を。
薄れていく意識の中で、侍は泣いた。
その侍は知ったのだ。
...今日の月が赤かったことを。。。
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