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卒業
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作詞 RIHO |
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まだちょっと肌寒い
卒業式の帰り道。
何度も何度も
二人でこの道を歩いたね。
「もう会えなくなるね。」
笑顔で言ったのは
私の最後の強がり。
あなたは
少し困ったふうに笑って
「そうだね」って一言。
どうして私たちは
最後までこんなふうなんだろう。
「離れてたって変わらない」とか
「ずっとお前だけを好き」だとか
誓い合えるカップルはたくさんいるのに。
でも
あなたのこういうところが好きだったの。
きれいな言葉でごまかさない、
まっすぐなところが大好きだったの。
いつもの分かれ道。
いつものように
「ばいばい」って手を振るけれど、
もう「また明日」はないのね。
私の明日にもうあなたはいないのね。
歩いてゆくあなたの後ろ姿に駆け寄って
「離れたくない」と言えたらいいのに。
こんなにたくさん
思い出と優しさばかり残して
私をひとりにしないでよ。
遠くなってゆく
あなたの肩が震えてた。
あぁそっか・・・
あなたも私に言えなかったのね。
涙が出るほどに
今でも私を愛してくれているのね。
約束は何にもない。
もうきっと会えない。
それでも
こんなふうにあなたを愛したこと
忘れないと思った。
「ねぇ、あたしのこと、好きだった!?」
遠く離れたあなたに思い切って叫んだ。
涙でいっぱいの目であなたを見つめてた。
こんなにこんなに
あなたでいっぱいの私の心は
どうしたらいい?
ゆっくり振り向いて
いつもの笑顔。
「けっこうね」
涙、出てないね。
やっぱりあなたらしいな。
ちっとも弱音はかないんだから。
なんか笑っちゃったじゃない。
「ありがとう」
これがあなたに言った最後の言葉。
1番ふさわしい言葉。
帰り道、あなたと別れたあと
涙は出なかった。
「けっこうね」って
笑ったあなたの笑顔が、その声が
私を好きだって言ってたよ。
前に進もうね。
がんばろうね。
あなたのこと、忘れないからね。
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