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自由な絵
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作詞 ダイノジ |
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僕はなぜか、白い学校を見てから青い学校の中にあるちいさな自由を見つけることができたような気がして、学校の中にいてもそんなに息苦しさを感じなくなっていた。
それでもやっぱり部屋にいる時間のほうがはるかに長い。そのせいでカベにはもう絵を描くスペースは残っていない。
入口のドアから描き始めて今は部屋のいちばん奥にある窓までびっしり。だけどたった数ヶ月前に描いた先のとがった絵の意味が解らなかったりするんだ。描いた時期やその絵を描く前に起きた出来事は憶えているんだけれどその絵が何を意味していて何を描いているのか解らないんだ。僕は成長したのかな。それとも大切なものを1つなくしたのかな。僕はカベ1面に描かれた奇妙な絵をひとつひとつ見つめながらそんなことを想った。
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