|
|
|
悠久
|
作詞 sen |
|
大きな空 小さな影 怒涛の流れ
わたしはひっそり小さな小石
いくらか流れも緩やかな片隅に
自ら望んで沈んでいるのか
疲れ果てたあげくにどうにかたどり着いたのか
わたしはもう忘れてしまった
上流の澄み切った清水に憧れていたのか
下流の果ての大いなる海を求めていたのか
それともこの場にとどまりて歴史を刻むと決めたのか
わたしはどうして忘れてしまった
春をわすれ過去をわすれ自分をわすれ
浅瀬にしずむ小さな小石
カニの子供が遊びにくるとか
誰かがふいに拾い上げ突然世界がかわるとか
あるいは色あせた小石の中で実は輝くみごとな貴石を
夢見たことさえ忘れてしまった
そうして時がすぎゆきて
わたしはアマタの砂粒になって
ようやく最後に不安を忘れる
|
|
|