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壁
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作詞 amiko |
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君を愛しく思うことは罪ですか?
君を想ってはいけませんか?
君の笑顔が愛しい、傷ついてもダレにも傷を見せずに
ずっと笑っている君が愛しい。
君に近づきたくて近づきたくてたまらない。
でも、君はどんどん先へ進んでいってしまう
どんな高い壁が立ちはだかろうとも
止まることなく君は登っていく、
その君を姿をただ呆然と立ちつくしながら見守る僕
壁を目の前にして登ることなく君を見つめる
それは君が手をさしのべてくれるのを
待っているのかもしれない
そんな僕を気にとめもせずに君はどんどん登っていく
君の姿が見えなくなって届かないところへ行ってしまって僕は初めて壁を登る、
君の姿が見えてきて近づいたと思った、
でも距離は少しも近づいていなくて
その現実に思い知らされる
君の言葉は魔法のように僕を元気づけてくれる
でも君の言葉は僕を深い海の底へ沈めてしまう
そんな君にあこがれて
僕は君の背中を見つめているだけじゃいやになった
君の名を叫んでみる、君は僕に気づいて振り返る
僕は急いで君に近づく、
君への想いをうち明けた、
君の口から生まれる言葉は
僕を深い海の底へたたきつけた
悲しみより強い思いが涙を押さえ込んで
しばらく沈黙したあと君はまた歩き出す
僕は立ちすくむのがいやで
君を見つめるのがいやで
初めて君に背を向けて
君と逆の方向に歩いた
君が見えなくなってから僕は涙した
僕はずっと君に見てほしかった
君に認めてもらいたかった
でもどれほどがんばろうと君は見てくれない
君の瞳は僕を見ることはなかった
話をするときさえも真剣に聞いてはくれなかった
僕は自分の無力さに涙した
しばらく泣いたあと、僕はまた君の背を見つめて
今度は近づく事を願わなかった
僕が願うのは君を超えること
壁も君が手をさしのべる事を願わず自分で登る
なぜか歩く足は、体は軽く感じた
自由になった気分だ。
僕はまた、君の背中を追う
君に傷つけられた心の傷を隠しながら
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