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SAW
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作詞 CAN |
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そこはいつか見たことがあるような風景であった。
顔を上げると風が吹き抜けて、
目を開くとそこにはきれいな桜の花びらといとうつくしい君。
君はその中で桜の花びらと踊っているかのように
くるくる、くるくる。
君の淡いピンクのドレスがひらひら、
ひらひら舞っている。
僕はその時君をとてつもなく抱きたくなった。
ピンクのドレスと、桜の花びらもぜんぶ。
ふと気づくと、君は消えていた。
思い出と一緒に、桜の花びらも飛んでいった。
残ったのは、吹き抜ける風。
もう2度と見ることはできないだろう。
君は一人で旅立ってしまった。
どこか見たことがある場所へ。
僕は思い出せないけど、
君といったことがある場所へ。
そこは見たことがある風景。
波の音がとても偉大さを感じる、
そんな場所。きみはスカイブルーのドレスを着て、
砂浜を走り去っていく。
サンダルもはかずに。。
こっちを振り向いては、
太陽のような笑顔を見せながら。
君を捕まえた瞬間、君は海に解けるように消えた。
君と一緒に、波と潮風も消えて言った。
残るは、砂浜に残った、愛してるの文字。
もう2度と見ることはできないだろう。
君は一人で旅立ってしまった。
どこか見たことがある場所へ。
僕は思い出せないけど、
君といったことがある場所へ。
そこは見たことがある風景。
葉の音がとても懐かしい、
そんな場所。
落ち葉やどんぐりの中で、
君は子供のようにはしゃいでた。
どんぐりで人形を作ってしまうような、
君はそんな人だったね。
落ち葉を踏む音が好きな君は、
小さな足で葉っぱを踏んでは、
子供のような笑顔で嬉しそうだった。
落ち葉を1つ拾おうとした瞬間、
落ち葉は君と一緒に消えていった。
残るは、葉を踏んだ音。
もう2度と見ることはできないだろう。
君は1人で旅立ってしまった。
どこか懐かしい場所へ。
僕は思い出せないけど、
君といったことのあるばしょへ。
そこはどこか見たことがある風景。
はらはら舞う雪の中で、
ころころ雪玉を転がしたくなる、
そんな場所。
君は白いセーターを着て、
まるで雪と一緒に遊んでいるかのように
はしゃいでた。
きみは雪だるまに手や足をつけて、
名前までつけてかわいがっていたね。
子供ができたらこの名前にしようって。
そのなまえはなんだったかな?
その雪だるまの写真を撮ろうとした瞬間
君と一緒に消えていた。
残るは何も写ってない、真っ白な写真。
もう2度と見ることはできないだろう。
君は一人で旅立ってしまった。
どこか見たことがある場所へ。
僕はもう少しで思い出せそうだよ。
君といったことのあるその場所を。
2度目の春が来た時は僕は1人だった。
君との思い出を辿りながら。
そしてやっと君を見つけたよ。
君は、君は、旅立ったんじゃなくて、
戻ろうとしたんだね。
昔の僕達に。
もう1度見ることができるかもしれない。
君と僕が幸せだった場所。
思い出がたくさん詰まった、
どこか見たことがある場所。
愛がたくさん詰まった
僕らの城。
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