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四季 -SHI=KI-
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作詞 Metro2100 |
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春。
柔らかな日差しの元に、淡い時間の流れがある。
またしても、桜の花びらが一つ、落ちた。
花びらの如く散るいのちの中、人は皆、自然の温かさを受け、自然の厳しさを知り生きていく。
今日もまた、あまたのいのちが散っていくのだろう。
夏。
渚からは、にぎやかな声や、波の音が共鳴して聞こえてくる。
里山からは、虫を追いかけてはしゃぐ子供達の声がする。
人生のサビは青春と言うが、青春の心は季節にたとえると夏だろう。
人生で一番燃え、一番元気な時期。
四季で一番暑く、一番気持ちいい季節。
今日もまた、あまたのいのちが燃えてるのだろう。
秋。
山は色とりどりの色彩に囲まれ、最後のにぎわいを見せる。
空にはいわし雲がゆったり流れる。
赤トンボが空を飛び、夜は虫の音が聞こえる。
一つ一つみんないのちがある。一分一分大切に過ごしている。
蜻蛉は三日、人は80年、必死に生きる。
今日もまた、あまたのいのちが生きてるのだろう。
冬。
白銀の世界には夢はなく、ふもとの街からはクリスマスソングが聞こえる。
滝は氷り、動物は眠りにつく。
でも、いのちは生きている。新しいいのちも生まれる。
これから何年、何十年と生きていく。
そして季節は巡り、また繰り返す。
今日もまた、あまたのいのちが生まれるのだろう。
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