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霜月
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作詞 相空 |
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今年の11月は 以外に寒い空で
花も凍りそうな 寒い空で
小さく折りたたまれた 小さいメモからは
君と貴女の居場所が書いている
ちょっと顔見に来ただけだと
意味も無いのに 強がって
「それじゃあ、帰るね」と言ってから
何時間たったのだろう?
手を合わせ顔を上げると
灰色の石が映る 悲しげに聳えて
言いたいことはあるはずなのに
いざとなったら 出てきやしない
こんな寒空だからかな
驚くほどその墓石は冷たくて
落ちた涙を 弾いて凍らせ
見えない顔で 叱ってくれた 二人
お線香も蝋燭もマッチも
夏の湿気で既にダメになり
「買いに行くねと」と言った時
呼び止められた気がして 立ち止まる
二人の共通点は 寂しがりやで
本当は弱かった でも私の前では
無理して強がってた 思い出せば
止まることなく 溢れる涙
ダメになった3品を買いに行って
戻ってきたとき君と貴女は 眠っていた
泣き止みかけた 私はそのとき
声を出して また泣き始めてしまった
君に伝えたいことがあるんだ
あれから3年 私には彼氏が出来て
悪いけれど楽しい日々だよ
それでも 君のよさを分かってくれてるよ
貴女に伝えたいことがあるんだ
貴女の好きだったオールバックの髪型
真似しているよ 見えるかな?
貴女の生き様は 死ぬほどかっこよかったよ
手を合わせ顔を上げると
灰色の石が映る 悲しげに聳えて
言いたいことはあるはずなのに
いざとなったら 出てきやしない
こんな寒空だからかな
驚くほどその墓石は冷たくて
落ちた涙を 弾いて凍らせ
見えない顔で 励ましてくれた 二人
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