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始まらない映画
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作詞 うらうらら |
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1.僕はあるものぶら下げて 男という「自分」を演じる
客は隅まで座ってて僕の日々を見ようとする
だけど僕は 怖がって 男だというのに
ここ何時間も幕は上がらない
客はやっぱり怒りだし帰る人も出てきた
「待って!」と心で思っても客は帰るばかり
焦りが募り
自分を諦めた
その瞬間に
観客席を見て
僕を見ようとする客がいたよ
ずっと目を光らせて黙って席に座って
泣き崩れて
迷いながら
「あの人はどうして俺を見たいの」
こんなにも怯えているのに
こんなにも怖がっているのに
君は黙って座ってた
2.今日が明日へとかわり明日が明後日へと
時間だけが刻々と何にもしないまま過ぎていく
とうとう客は君だけになり
粘る君を見て
僕は幕を上げたくなった
やっと始まる
始まらなかった映画が
僕というドラマが動き出していく
ヒロインは君だよ
この映画館が最高の舞台になってくれた
君は嬉し涙を拭いながら
僕はこの人と一緒に作っていく・・・
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