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coin
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作詞 おかてつ |
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手の中で温まりかけてたコイン
ためらいを振り切って最後は二つ水面に消えた
馴染んだはずの痛みが不意に渇いた風によぎる
今日を告げる光の中で鈍く輝くそれは、あゆむことをためらう俺に静かに諭す。 別れる道でくれたお前の汚い綴りが刻まれた銅貨。
もう一つのコインを持ったお前はどこにいるのだろうと想いながら
俺はポケットにしまいこんで遠い道にまた踏み出す。
この願いは自分のための物でなかったと気づいた。空回りする願いはどこへ行くのだろう
手の中を抜ける空っぽの風
ごまかせないさ魂が在ると信じるなんて
存在は消滅したと納得できるほど強くはないけど
明日は来るさ否が応でも。この身も流れのひとつに過ぎないのだと言うのなら無理にでも進んでやるさすべて背負って。あの日の決意も加速させて。
なぁ、俺はもう、お前の存在も俺の決意も形に持つほど、大切な人喪ってつぶれるほど、弱くはないんだ。
この願いを手放しちゃいけないと気づいた。あのやさしくまぶしい日々にまた出会えるのだろうか
潮風は草木をさざめかせ,太陽はさざ波をやわらかく照らす。
還ろう、光の中へ。
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