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calling...
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作詞 蛮 |
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電話をかけて「今日は」
もうすぐ此処も冬になります
雪が降ります
貴方が待った雪が
貴方は知っていますか
此処の冬はとても寒いこと
貴方は憶えていますか
見る間もなかった白い雪が
此処にたくさん降ることを
待ち焦がれた冬が来ます
貴方が見れなかった雪
あの頃のように雪を待っても
あの頃のように貴方はいない
それがとても哀しいのです
電話なんて嘘だったんだ
何回かけても繋がらないこと
わかっていた
それでもかけ続けた
今何処にいるのですか
電話が繋がらないのです
電話線が切れたのか
貴方にだけ繋がらない
何故か知ってはいるけれど
不通を伝える電子音
話し掛けながら悟ったんだ
貴方はもういない
病室にも香りも残さず
開いたベッドが其処にあった
信じたくなかっただけ
貴方が其処にいないこと
貴方の声が
もう頭に少しも残っていない
それが 怖かっただけ
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