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蝋燭
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作詞 ハイゼ |
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枕に滲んだパーマの匂い。
行き場を失ったボトルメール。
小鳥の囀りが僕を起こして、
ちょっと大きめの服に着られる。
カレンダーを埋めた君の嘘。
もう分かってるけど、行ってしまうんだ。
「全部君のせいだよ」ってさ。
脳裏を掠めた白昼夢。
初めて撮ったプリクラ、
慣れないポーズを決めたけど。
もうあなたには会えない、会えない、会えないよ。
灯したばかりの蝋燭が、まだ胸の奥で揺れているんだ。
あの夜の夢は嘘だ、嘘だって言ってよ。
揺れる影が君の名を呼ぶ。
ゆらゆら満員電車運ぶ憂鬱。
流れる窓に映る写真フォルダ。
小刻みに震える指先が、
蝋燭をふっと消した。
独り場席で聴く “I LOVE YOU”
音量上昇AirPods、耳塞ぐんだ。
「本気だったんだよ」ってさ。
脳裏を掠めた白昼夢。
いつか見るはずの青の灯火、
伝え損ねたあの言葉 Ah
もうあなたには届かない、届かない、届かないよ。
滴る猟が胸に溢れ、過ぎた時間に溺れているんだ。
触れた温度が消せない、消せないんだよ。
風攫う蝋燭の残り香。
黄昏に吐き捨てた麻酔のような言葉。
いつも僕を寂しくさせるから、
こんなにも美しい夕日を憎んだ。
もうあなたには会えない、会えない、会えないよ。
灯したばかりの蝋燭は、跡形もなく溶けているんだ。
溶けた涙が揺れてる、揺れているんだよ。
僕を狂わせた星降る夜、
後悔も温もりも抱いて。抱いて。抱いて。
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