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大浪漫倶楽部
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作詞 羈絏 |
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狼の群れから逃げている一疋兎
そして 斃る寸前で出会ったこの劇団
天才の血を啜って生き永らえてる
最高で最低な再演
カタルシスも呟くだけじゃ響かないし
名演技かまして
スタンディング・オベーションが欲しいね
君が必要な人材なんだ なんて漬け込まれてった
有象無象 絢爛豪華 へっぽこな贖罪と懺悔さ
激情の劇場に虜に成っては
世界観にライツ・カメラ・アクション
まだまだ公演の日からは遠いけれど
一寸の運と最大の努力で勝利を勝ち取ってやんの
舞台幕が上がる迄 目を奪う彝訓
余計な物も鞄に詰めて
モラトリアムは要らないよ これが生き甲斐だし
人生一周目にして
奇天烈な思いを抱いたんだ
不安と期待の混じり合う 魅力にのめり込んでった
烏合の衆が戯れて 気が狂う程におちゃらける
溷濁しきって銀幕はショッキングカラー
パスティーシュが見えない様にするの
白銀色の散弾銃に真っ赤な薔薇が咲いて
カスピ海の潮風でも添えて 最期のディナー
滅相でしかない 雁字搦めで出来た生命
黄金比を破滅する勢いで羽目外す
観客は釘付けだって味わわせてやりたい
夢を超越したそんな劇団
「大浪漫倶楽部」
葛藤しては頭がグズグズと化してしまう
誤魔化しの効かない苦悩に襲われては嘆いた
随分クレバーな様子でらっしゃるのね
ほんの少し馬鹿だったらどう
ロマンティックな愛を焚べて踊り出せば
美しさのあまり
涙で照明が乱反射する
此処らで御暇 お祝いでもしようか
君も結構馴染んできたんじゃない?
煌びやかな雰囲気が良く似合う
ドラマチックな人生は値千金 空を拝んだ
白銀色の散弾銃に真っ赤な薔薇が咲いて
カスピ海の潮風でも添えて 最期のディナー
圧巻でしかない 夢なんかに寿命は不要さ
黄金比を破滅する勢いで羽目外す
観客は釘付けだって味わわせてやりたい
贅を尽くしてるそんな劇団
白銀色の散弾銃に真っ赤な薔薇が咲いて
陳腐な饗宴を スモーガスボードみたいに
一切合財さ 衒らかして心舞う
金輪際色褪せない演戯で悦ばす
観客の脳裏に全て焼き付けてやるんだよ
甘言に誘われようそんな劇団
「大浪漫倶楽部」
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