|
|
|
寂寥
|
作詞 KAI |
|
呟いた「然様なら」と一言
耳元を擦った憂いを悟った
時期を経て少女は何度も殴られて傷んで
空気読みを憶えて憎しみも備えた
放つ宛がないまま
無理に仮面を繕って生きた
精一杯生を過ごせば偉いと誰が決めた
頭が良ければ凄いと誰が決めた
結局過半数以下は棄てられた
無理に笑ったりしないで自由を見つけて
そんな望みを抱えてはまた堕ちる
目が覚める度後悔して
見向きもしない貴方を他所に雨霖鈴曲を唱え
また眠りについた
貴方という名の新たな居場所が
少女を惚れさせた理由(わけ)で
見返りなんて来る筈もなくて
貴方も結局過半数以上だったのねと
大きく溜め息を吐いた
貴方からの同情が欲しくて
少し弱さを見せたりもした
そして得たのは無数の劣等感
また貴方は他人という名の壁を造った
もう一度私を見て目を見て微笑んで
そう願えば願う程遠ざかった貴方
|
|
|