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月兎の観測
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作詞 Ibu |
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望遠鏡を持って、月を観ようとした
月兎が観てくれるのを待っていた
その日その日によって
表情が変わっていくから
私は天文を活かしたんだ
太陽が出ているからと
月の事に気付けなかった
今からでもと道具を持った
貴方の事が観たかったから
観える距離迄高く飛んだ
兎の様に跳び続けていた
それで距離が縮む事無いと
知っても尚足掻いていた
雲に隠れて観えなくなった
君の事が観たかった
数ある星の中で
その月だけ憧れていた
手が空回った
観測を始めて、どれ程の時間が経ったのだろう
距離の事を光年と言う位時は過ぎってった
月に兎が居る事が
誰かの迷信だと思いたくなくて
その兎を観ていた
自分自身を裏切って
嘘のこじつけをしていた
居ない理由が増えてって
観なくなる理由が怖かった
この星から僕は飛び出した
この星以外にも居る筈だと
宇宙兎を求めて
足搔きの旅を始めてた
観測するだけじゃ駄目だった
君だけを探していた
数ある星の中から
観つけてみせると
誓った
月兎の観測の為に
己の私欲の為に
追いかけていた
兎がこの星にしか居ない
その事実が夢を壊した
我々が此処にしか居ない様に
兎も此処にしか居なかった
その絶望を抱えながら
どうか私を
包んで欲しい
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