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朽木しぐれ旅
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作詞 小山 景司 |
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杉の根もとで 生まれた俺は
拾い育てた 継親に
背いて祭りの 丁半博打
なんにも言わず 小銭をくれた
何かしでかしゃ 実子(おとうと)は
ほっぺを優しく 打(ぶ)たれてた
寒い小浜に 女を放(ほか)し
生まれ故郷の 朽木谷
家には寄らずに 草の根まくら
寺の鐘聞く ヤクザな俺さ
明るい未来(あす)が 来るじゃなし
星さえ見えない 胸しぐれ
彼岸半(なか)ばの 十六過ぎに
何を僻(ひが)んで 人生(みち)の端(はし)
今では淋しい 長ドス稼業
なみだ田畑 未練はないが
惚れたあの娘は どうしてる
ほろりと降り出す 旅しぐれ
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