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菊薫る候
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作詞 brother sisters |
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仲秋の砌。朝夕涼しくなってきました。
あなたは如何お過ごしでしょうか。
お加減変わりなくお過ごしでしょうか。
ますますご清栄のことをお喜び致します。
みなみな様それぞれの暦を生きつつも、
自分の誕生日以外は興味のないカレンダー。
ほら一年を逆時計回りに振り返ってみれば、
夏の終わり、冬の手前、落ち着いたこの調べ。
秋めいてきました。人通りも軽やか、
みんな、思い思いを胸に抱え生きています。
そんな暑くとも寒くともない秋が好きなんです。
彼岸迄とは申しますが、秋たけなわの頃となり、
落ち葉散り敷く道端も一層色づいて参りました。
お加減変わりなくお過ごしでしょうか。
勝らずとも劣らず、実り豊かに暦を生きつつも、
贅沢三昧は飽きず無い物強請りの若人たち。
本当に大切なものはずっと傍にあるものです。
幾つもある出逢いをも、十把一絡げだんて、
夢の終わり、現実の手前、落ちていったこの体。
嘯いてみたって空っ風に吹かれて、
ノスタルジヰも嫌気がさすの。
秋の風に背中を押されて踊りましょう。
名月の宵に舞う蝶のように、
秋めいてきました。人通りも軽やか、
みんな、思い思いを胸に抱え生きています。
そんな暑くとも寒くともない秋が好きなんです。
涼気とみに加わり、ともすれば肌寒い日和にございますが、
菊薫る候。どうぞ、どうぞそのお心をご自愛くださいませ。
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