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繋ぐ
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作詞 nino |
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誰かの不幸の上にある幸せが、
瞳の奥に2つ並んで、揺れる。
記憶の縁に張り付いて剥がれない。
小さな瘡蓋のようだね、まるで。
ただ、ただ、ただ。
明晰夢のよう、覚めないでと願った。
まだ、まだ、まだ。
浮かぶ白い声、今はただ触れてたいだけ
絶望から一番遠い場所で。
憎悪から一番遠い場所で。
あの日から一番遠い場所で。
私の一番近くにいる、あなたと手を繋ぐ。
平穏と不穏の間戸惑う心。
落ちた涙を拭った指で、なぞる。
今日のこともあなたは忘れるでしょう。
面影だけを置き去りにして、いつか。
ほら、ほら、ほら。
目が覚めたらまた、昨日と同じ景色。
ふわ、ふわ、ふわ。
目を閉じたらまた、昨日と同じ明晰夢で。
絶望から一番遠い場所で。
憎悪から一番遠い場所で。
さよならと一番遠い場所で。
私の一番近くにいる、あなたと手を繋ぐ。
掛け違えたボタンのような
何処かズレた言葉は
私から一番遠い場所で
足元に転がった
言い損ねた思いはまた
届くことはなくて
あなたから一番遠い場所へ
私とも一番遠い場所へ
誰かの不幸の上にある幸せが、
なぜか輝いて見えた夜のこと。
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