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はじまり
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作詞 ろいろい |
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外套を引っ張り出したら埃が舞った
ウミネコが遠くで鳴く声がした
灯台のちらちらした灯りが僕の
ささくれた親指を遠くから照らした
親父に殴られた頬がまだ痛んでる
出て行ってやると怒鳴った喉がまだ痺れる
こんな最低なはじまりが 僕を夢へと連れ出した
きっかけなんてどうでもいい 考えるより踏み出しやすい
そして望んだ通り 最後に笑えたら全ていい
辛いのは今だけだ はじまりはいつも大海原
足が竦んで動けなくなった東京
繁華街で煙草を吸う若人たち
そこには優しさなんて見出せなくて
ささくれた親指を無意識に抑えた
蛻の殻になって努力もできなくて
当然なのに駄目だ駄目だと泣いてばかりいる
こんな最低な毎日が 僕を蝕み始めたんだ
きっかけなんてどうでもいい でも感情だけでは無理だな
望んだ通りなんて そんなにうまくはいかないんだ
辛いのはいつもそうだ はじまりはいつも大海原
きっかけなんてもう忘れた なんであのとき出て行ったんだろう
親父に殴られた頬が 痛み出したとき思い出す
いつも優しかった親父のあのときの顔 母さんの涙
もう戻らない 振り返らない
僕のこの足でまた一歩
ただ一歩だけ 踏み出して
こんな最低なきっかけが 僕を突き動かしたんだ
はじまりなんてどうでもいい 大事なのは終着点だけ
つまり望んだ通り 最後に笑えたら全ていい
辛いのは当たり前だ はじまりはいつも大海原
いつも大海原
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