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越夏
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作詞 ばしょー |
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蝉の抜け殻 蝉の死骸
今日こそは叶うと信じた夜も
夏の気怠さに足を引かれ
度重なる不幸を言い訳に
古い為来りに縛られていた
君には早いかな?
八月の腐ったスイカ
閉じた貝 痛む鮮魚
汗ばむ朝 茹だる白昼
涼しさが垣間見えた夜……けれど
まだ火照りを理由に、口を閉ざす
いつもそうだ
愛されていたいだけなのに
自分は何もしないし出来ない
他力本願、神頼み、懇願
夏の暑さにヤられちまったのサ
結局は自分次第だと分かってはいる
だからもどかしい
自分の無様さが手に取るように分かる
憧れの園 白い肌 君の瞳の花火
どれをとっても、やっぱり手が届かない
今日も蝉の声に紛れて、想いは無情
寒い記憶は忘れ去られた
嘘みたいに照り付ける陽光
俺はまだ、夏の匂いに囚われたまま
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