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憂い
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作詞 須藤 秋広 |
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出勤ラッシュ 駅に向かう歩道の上
掃き捨てるように
猛スピードで走り去る自転車
昼休み 後ろで歩き煙草吸っている
予想通り振ったサラリーマンの腕が
僕の真新しい服を焦がす
時差式信号機で青を待っていたら
どれだけ急いでいたか知らないけど
一時停止せず 急カーブ曲がる
警官が嗜めるように停車を求める
顰蹙(ひんしゅく)をものともしない態度
それはエチケット違反 それがマナー違反
彼らは口をそろえて
口答えできない文句をぶつける
「あんただって、このくらい
したことあるだろう?」
眼前広がるこの海の向こうには
振る舞いに五月蝿(うるさ)い
”紳士の国”があるという
「隣の芝生は青い」じゃないが
羨望(せんぼう)の眼差しで地球儀を回してる
僕にとって いや 人々にとって
いたわりや やさしさが枯渇して
いつかは無くなっちゃう気がしてたりして
それが今の僕にとってのひとつの憂い
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