100%オレンジジュース
作詞 あくあ
鞄をひとつ引っさげて 君は廊下を歩いてる
僕は君を見つめながら 零れる汗を拭う
短いスカートが揺れる オレンジに染まる君
僕は本に眼を向ける 題名は「罪と罰」
並ぶ 机 椅子 黒板 教卓 君と僕
100%オレンジジュース ひっくり返したような情景の中
遠い 遠い 遠い
君が遠い どうして?
こんなにも胸は高鳴っているのに
こんなにも君を愛しているのに
近づけない あまりにも 遠すぎて
ぱさりと音を立てたタオル その音にさえ驚く
君は僕を見つめている 「どうしたの」 笑いながら
はにかんだ笑顔が綺麗 瞳の中に写る僕
君を直視することが出来なくて 恥ずかしいと思う
叫ぶ 君 僕 二人きり どうして 君と僕
100%オレンジジュース 君に手を差し伸べるのだけれど
遠い 遠い 遠い
君が叫ぶ 助けて
こんなにも君を助けてあげたいのに
こんなにも僕を見つめてくれているのに
手は離れる あまりにも 近すぎて
君を愛したいと願った
僕は愛されたいと思った
けれど思いはすれ違う
僕があまりにも あまりにも 弱いから
遠い 遠い 遠い
君が笑う 悲しい
こんなにも胸が悲鳴をあげているのに
こんなにも君が遠すぎて 遠すぎて
絶対離さない 100%オレンジジュースの情景の中
僕は誓うけれど
遠い 遠い 遠い
君を擁く 泣きながら
こんなにも君を想っているというのに
こんなにも伝わらないのはどうして
手を掴んだ 飲み干そう 100%オレンジジュース
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