3月11日、僕は平和
作詞 回鍋肉スイート
小学生の目に映りこんだ瓦礫の山
追い打ちをかけるように押し寄せた水の音
ここから何キロ離れてんだって、まるで他人事で
PSPを起動して殺戮を楽しんだ
次の日の公園で昨日を笑い話にして
必ず来る明日が消滅すればいいのに
何故あんな風に笑えたんだろう
聞かれても証明する言葉はない
きっと僕より生きたかった人や
生きる理由が分からないままだった人がいて
そこにいた人たちにしたいのは
薄情な同情なんかじゃない
5年後の僕はこうして歌を書いてる
震災を題材にすれば誰か見てくれるかな
正義の使者のふりしてるけど
一番人間らしいのに戸惑う今
隣についたニュースでは被災地の今を語ってる
淡々と原稿を読み上げるキャスターと無言の僕
どうでもいいことだなんて、もう思えん
今、できる事が何一つないままで
ずっと愛を誓った人たちや
まだ何も知らない赤ん坊の声
聞かなくても分かるのは
少しだけ背も伸びてきた生きる意志
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