はじめてぼくらが寄り添った日は
いっだったっけ
ぼくのまだ細くて弱い糸を
あなたがよりこんでくれたのは

そんなのどうでもいいんだ
とにかくその瞬間から
ぼくはあなたの一部で
あなたはぼくの一部で
ずっとずっと
離れることはなかったんだ

いったいいくつの糸をより合わせて
いったいどんなものをつくるの？
こんなにほそいぼくの糸さえ
あなたは紡ぎこんでくれたね？

そんなのどうでもいいんだ
とにかくつむいでいくんだ
あなたはあなたの糸を
ぼくはぼくの糸を

あなたの命の糸は
きっと輝くマントになったんだ
そっと凍えるぼくらを抱いて
生きるぬくもりをおしえてくれたんだ

あなたの命の糸は
きっと空飛ぶ絨毯になったんだ
小さなぼくらをそこに乗せ
果てなき世界を見せてくれたんだ

そんなのどうでもいいんだ
あなたの命の糸は
ある大きなものを作り上げた

どうでもいいわけないんだ
あなたはぼくの一部なんだ
とてもとても大切な
見えない宝物なんだ

あなたの命の糸は
世界中の誰よりも誇り高く
きらりと輝いた
ぼくらに続きを託して