選びぬいて
キミが履いてきた
最後の一枚
ずらしてゆくと

半開きの
扉の奥
確たる匂い
立ち込める

それが何を隠そう
一層ボクを奮い立たす
あちこちもったいぶって
狙いが定まらないフリ

キミがボクのせいで濡れている　この指がその事実を知った時
悦びのあまり溢れんばかり　ついつい激しくなってしまうよ

明日なんか失っても構わない
さらにもっと
とんでもないトコまでイってしまおう
一緒に



苦手だけど
ボクの為なら
頑張れるって
囁きながら

髪で隠し
遠慮がちに
か細い神経
くすぐった

そんな行儀良い姿勢
一体どこで身につけたの
あぁなんてくだらん嫉妬心
根こそぎ吸い尽くしてくれ

キミが過去にやった事のない　攻め方をボクにだけ取り入れて
三日月を滑る星みたいに　ギラつく瞳でじっくり舐めて

好きにしてと言ったはずなのに　またがって揺れ動くキミを見て
可愛さのあまり背後に回り　ついつい自由を奪ってしまうよ

明日なんか失っても構わない
さらにもっと
みっともない格好になってしまおう
一緒に



キミがボクのせいで漏らす声　肌と肌擦り合い弾く音
唇重ねて全部繋げば　身体を震わす卑猥な共鳴

やがて夜が明けて射す光　それよりも見せたい景色がある
遠のく意識を引き留めないで　絶頂の兆しをごまかさないで

明日なんか失っても構わない
さらにもっと
とんでもないトコまでイってしまおう
一緒に