モノクロ
作詞 凩楓
何度目の目覚めか
繰り返す日々は言う
「何もかわらない。いつもの朝だよ」と
ささやく
街を歩くヒトゴミに紛れて
視界からフェードアウト
誰から?それすらわからないよ
サーチライト照らす
色のない空白の明りで
掴み取った一握の砂に
埋もれた
色のある宝石は
刻々と過ぎていく時間で褪せていく
探し物はこの手の中で
強い色を放っているのに
「欲しいものはこれじゃない」と
言葉のナイフ突き立てた
凪いだ風に乗る
挫いた脚を引いて
ゆっくりと助走を付けて
どこにいく?答えなんかないよ
最後の一粒も
色のないくだらない石
つまらない日々の連続に
埋もれた
光のない道筋は
コンクリートの冷たさで覆われた
叫んでるのにこの言葉は
繋ぎとめてくれはしない
遥か遠くの輝くそれに
手を伸ばして息絶えた
これが私の届く手の距離
見えているのに、モノクロに変わる
その中で唯一光るのは
探し物はこの手の中で
鮮やかな光を放っていた、待っていた
「ごめんね」と
傷口にそっと指を当てて、声上げた
|