彼女の一輪挿し
作詞 あくる
ふと目が覚め 眩しい陽に僕は瞼を閉じ
あまりに暖かいせいで
二度寝の姿勢を整えた
窓辺に揺れる花 彼女が昨日
飾ったチューリップ
この部屋には似合わないが
誇らしげに見えた
嫌いな人 嫌なことばっか
積み重ねてく今日に
飽き飽きして 疲れた僕には
優しすぎる赤い花
布団の中 寝返りうち窓辺に目をやった
頭の中浮かんでくる
笑顔を夢と混ぜ合わせた
時計の針が鳴る チクタク進む
興味がもてなくて
「今何時だろ?」考えもせず
何気なく呟く
楽しくはない 嫌なことばっか
パターン化した今日に
イライラして 全てやめちゃって
楽になってみたいな
逃げ出したい 嫌なことばっか
繰り返してる僕に
諭すように 開いたチューリップ
「まだ少しやれるはずでしょう?」
彼女が来て 一輪挿し
部屋に合わない花
僕に似合わない彼女を
思い出させるようだ
あまりに優しすぎるから
ちょっぴり甘えていよう
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