|
|
|
多角形シンドローム
|
作詞 蘇季 |
|
チクチク僕を見ないで
続きを読みたいだけ
物語は続いてる
この本の中では。
経験不足は否めない
結果、君は呆れ顔で
「もう大人になりなよ」
そして彼女は去った。
真っ白の四角い箱
窓開けりゃ咳も出るし
冷たい空気が愚痴を言う
文句ばっかいってないで
空き缶が散らばる土曜日
それ見てげんなりする日曜日
反省してみる月曜日
しかし、それもまた活かしきれないまま
爛々と・・・目の前がくらくらと
散々だ・・・耳も目も塞いじゃえ
段々と・・・息も詰まるんだ
飲み込んできた言葉があふれそうだ
チリチリする耳の奥で
嘘つきの会議開始
怒ったふりするよりは
冷静に対処しすぎたようだ
愛想笑いもできやしない
君を癒やす甲斐性もない
試験開始のチャイムに
うんざりして呆けてみたりして
なんなんだ・・・何を望んでる?
かんがえた・・・しかし何もない
うつむいた・・・何もできやしない
飲み込んできた言葉があふれかえる
僕の言葉は見えますか
君の真意もわからないんだ。
僕の台詞をとらないで
君は勝手に人を責めるけど
誰の目にも映らない
そんな人生を歩んだこと
君がゆらゆらと揺れてる頃
僕は子供になりきれないまま
この世をさまよってた。
チクチク僕を見ないで
続きを読みたいだけ
物語は続いてる
この本の中では。
今にも消えそうな心
いくつにもいくつにも壊して
やっと作り上げてきたんだ
嘘っぱちに見える居場所を
だらだらと・・・過ぎていく毎日
カラカラと・・・音立ててかざぐるま
ひらりらと・・・肩をたたく花弁
他人事だって思ってんだ。
君の目の奥にみつけた
凍り付くような世界から
救い出してほしいなら
なんて、思わず抱きしめたよ。
僕の目の奥にある
負の感情を見透かしたら
君は僕を退ける
そんなことはわかってたんだ。
だから、試した 君の心。
怯えて過ごしてきた数と
涙を殺してきた数と
言葉を沈めてきた数と
笑えなくなった数なら
どれが一番多いのだろう。
君が去って、問い続ける
立ち尽くして問いかける
物語はまだ続く。
|
|
|