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あいのはな
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作詞 サガラ |
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錆びついた感覚で 擦りきれたメロディーを口ずさんだ
やがてこの手は描いた夢で溢れるのだと
信じていた頃 流行った歌を
泣きながら それでも笑って明日を待ちわびる
そんな単純な事すら遠い昔の記憶のようで
いつしか太陽に背ばかり向けるようになっていたね
長い冬さえ越えた強さは
風に消えて 幻のように…
終わりをただ迎えるだけの
虚しい恋心にも似た 泡沫を
そうと知りながら小さな光りに祈りを捧げて
冷たい涙は どうして花を咲かせたの
哀しみ灯して 愛しさ枯らして
何かを望む事と引き換えに与えられる痛みなら
どうか淡い記憶だけを砕いて
終わりをただ迎えるだけの
虚しい恋心にも似た 泡沫を
愛と呼ぶにはあまりにも儚く脆いと知っているから
冷たい涙は せめて花を咲かせたの
哀しみ灯して 愛しさ枯らして
越えたはずの長い冬は
溶けない雪を呼んだ
哀の花に幾重にも降り積もる
ただ 降り積もる
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